家づくりは2回目というW様。もともととても住みやすい家にお住まいでした。しかし、そろそろ建て替えの時期ではというときに向かいの土地が売りだされるということで新たに家を建てることになりました。要望はとても具体的なものなのでしたが、お子様たちも成人されて皆様それぞれお忙しいため、なかなか家族全員で集まる事ができません。奥様とお嬢様が中心となって家族の意見をまとめ、時には単身赴任で離れて暮らす御主人と電話で話合いながら家づくりをまとめていきました。

予算を考えながらいかに家づくりを楽しむか！特に壁紙を工夫して1面をアクセント張りにして色を変えてみたり、上下に張り分けたり、腰板を張ったりと洋服を選ぶように決めていったのが印象に残っています。小さなサンプルで選んだものが実際の部屋になって大成功だったととても喜んでいらっしゃいました。そして部屋の印象に大きくかかわるカーテンも使い勝手を考えつつマッチしたものを選ばれてより一層心地の良いインテリアになりました。

キッチンからリビングの眺め。杉無垢板のフローリングに合わせ奥様の好きなグリーンをアクセントウォールとして、ナチュラルな空間をまとめています。ざっくりとした織のカーテンがよく似合います。

書のお仕事もされている腕前を持つお嬢様の作品を飾るための玄関飾り棚。

大好きという和室は大壁ですが壁が珪藻土、天井は和紙の本格仕上げです。

勾配天井のリビング。６帖分を吹き抜けとして屋根の形に合わせたので、さほど広くないリビングもゆったりとした広さに感じ解放感になっています。

西川材林業地へ伐採ツアーに参加され、柱となるまでの写真です。切り倒した玄も区は年輪を数えると樹齢８５年。材料として使うためには乾燥させてから皮をむき、角材にしていきます。この柱は１－２階を貫くりっぱな大黒柱になりました。毎日柱をみてついほくそ笑んでしまうそうです。